京都大学と九州大学は、効率100%で電気を光に変換する有機EL材料の高性能化に成功したと発表した。有機ELは、電気を光に変える素子で、次世代のディスプレイや照明への応用が期待されている。今回研究グループでは、理論化学計算を活用することにより、材料の分子構造と発光特性の相関を明らかにし、分子設計指針を得ることに成功した。この指針に基づいた材料DACT-IIは、イリジウムや白金といった希少元素を含まない、水素・炭素・窒素のみからなる材料で、高い発光特性を広い温度範囲および輝度領域において発揮する。また、DACT-IIは、有機ELにおける光取り出しに有利な分子配向を有し、さらに、簡単なμレンズからなる光取り出しシートを用いることにより、外部量子効率41.5%を有する有機ELの実現を可能としている。薄膜状態におけるガラス転移温度も192度から197度と高く、耐熱性にも優れている。今後、デバイス構造や光取り出し技術等の工夫により、外部量子効率をはじめとする、さらなる特性改善を進める予定という。
情報源 |
【オンライン情報源1】 京都大学 研究成果 【オンライン情報源2】 九州大学 プレスリリース(PDF:565KB) |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML,PDF 【版】不明 |
タイトル | 京都大と九州大、効率100%で電気を光に変換する有機EL材料の高性能化に成功 |
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日付1 |
刊行日: 2015/10/21 |
要約 | 京都大学と九州大学は、効率100%で電気を光に変換する有機EL材料の高性能化に成功したと発表した。有機ELは、電気を光に変える素子で、次世代のディスプレイや照明への応用が期待されている。今回研究グループでは、理論化学計算を活用することにより、材料の分子構造と発光特性の相関を明らかにし、分子設計指針を得ることに成功した。この指針に基づいた材料DACT-IIは、イリジウムや白金といった希少元素を含まない、水素・炭素・窒素のみからなる材料で、高い発光特性を広い温度範囲および輝度領域において発揮する。また、DACT-IIは、有機ELにおける光取り出しに有利な分子配向を有し、さらに、簡単なμレンズからなる光取り出しシートを用いることにより、外部量子効率41.5%を有する有機ELの実現を可能としている。薄膜状態におけるガラス転移温度も192度から197度と高く、耐熱性にも優れている。今後、デバイス構造や光取り出し技術等の工夫により、外部量子効率をはじめとする、さらなる特性改善を進める予定という。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】京都大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】京都大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
問合せ先(識別情報)2 |
【組織名】九州大学 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】九州大学 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 京都大学、変換効率、有機EL、電気、希少元素、高性能、分子設計 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 87011 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2015/10/22 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=17376 |
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