カナダのプレンティス環境大臣とアグルカック保健大臣は、化学物質管理計画第6群に掲載された18種類の化学物質について、スクリーニング評価草案及びリスク管理に関する文書を発表した。これにより、化学物質管理計画に基づいて評価が行われた優先物質は106種類となり、カナダ政府は、同計画に盛り込まれた200種類の優先物質を評価するという公約の中間地点に達した。第6群に含まれる18種類の化学物質のうち、塩化ベンジルはヒトの健康にリスクを与えると提言され、DHNUP(1,2-ベンゼンジカルボン酸 ジ-C7-11-分岐及び直鎖アルキルエステル類)は環境にリスクを与えるおそれがあるとされた。塩化ベンジルは工業用化学物質で、殺虫剤、殺菌剤、工業用洗浄剤等にごく僅かに含まれ、また、ベンジルアルコールの生産に用いられる。DHNUPは、プラスチック製造時に使われるフタレートの一種で、主に電気通信機器の絶縁体用の可塑剤に用いられる。現在ある情報では、残る16物質は、ヒト及び環境にリスクを与えないとされた。