森林総合研究所と筑波大学・国際統合睡眠医科学研究機構を中心とする研究グループは、寝室に取り入れる木材・木質の量が増えるにつれて、不眠症の疑いがある人の割合が減ることを裏付ける、疫学調査の結果を発表した。これまでの研究では、木材を見たり、触ったり、香りを嗅いだりすることで心拍数や血圧が下がり、副交感神経の働きが活性化するといったヒトの心身への効果が報告されている。同研究グループは、睡眠に関する疫学調査プロジェクトの一環として、「働く世代」を対象とする睡眠計測と、家屋の住環境や自身の寝室、睡眠の状態等に関するアンケート調査を行い、木材などに囲まれた住環境が睡眠にもたらす効果を検証した。寝室の内装や家具、建具などの木材・木質使用量に関する回答結果を用いて、調査対象者(671名)を3つのグループに分け(たくさん使用、やや使用、ほとんど使われていない)、統計的な解析を行ったところ、木材・木質使用量が多いグループほど不眠症の疑いが少なく、寝室で精神的なやすらぎを感じる割合が高くなる有意な傾向が見出されたという。
情報源 |
森林研究・整備機構森林総合研究所 プレスリリース
筑波大学 注目の研究 READYFOR(株) クラウドファンディング |
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機関 | 森林研究・整備機構森林総合研究所 筑波大学 筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 帝京大学 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 森林総合研究所 | 木質 | 木材 | 疫学調査 | 筑波大学 | 住環境 | 寝室 | 不眠症 | 副交感神経 | 働く世代 |
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