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 村田製作所と帝人フロンティア、伸縮すると抗菌性能を発揮する植物由来繊維を開発

  (株)村田製作所と帝人フロンティア(株)は、伸縮時に電界を作り、細菌を死滅させることができる植物由来繊維を開発した。水晶や特定のセラミックスなどに圧力をかけると、変形(歪み)に応じて電圧が生じる(以下「圧電効果」)。両社が開発した繊維は、「ポリ乳酸(PLA)」を原料とする撚糸のなかで圧電効果を発現させるもの。人の動きなどによって生じる伸縮でも効果が発現し、内部に生じた電気による抗菌機能が期待できる。両社はスポーツウェアなどの素材に適していると見ており、2020年4月に合弁会社(出資比率：村田製作所51％、帝人フロンティア49％)を設立し、2020年度下期～来年度より生産・販売を開始する。原料が植物由来のPLAであることに加え、薬剤や有機溶剤を使用せずに抗菌・消臭ができるといった環境メリットも訴求しつつ、衣料製品のみならず、フィルタや衛生材などの産業資材用途の開発や、さらなる事業展開を図り、2025年度には売上高100億円を目指すという。