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 清水建設、感染症対策などを意識した給気スリットを開発

  清水建設(株)は、建物の感染症対策やZEB化に役立つ自然換気用給気スリットを開発した。同社は、自然換気設備を採用する建物の増加する一方で、交通騒音などが侵入を嫌い、給気スリットを閉じたままとしている建物が多いことに着眼した。主に中高周波域の騒音を吸収する不燃性ポリエステル繊維製の「吸音材」と、中低周波域の騒音を低減するカスタマイズ可能な「共鳴器」を組み込むことで、室内の音環境を良好に保ちながら外気を積極的に取り入れることを可能とした。実証実験では、屋外の幹線道路や鉄道から給気スリットを介して室内に入ってくる騒音の中心となる周波数（500～2,000 Hz）において、騒音の大きさを5～9 dbに低減（エネルギー量換算：1/3～1/8に低減）できることが確認されている（同社試算値）。この騒音低減効果は「明らかに体感できるレベル」であり、オイレスECO(株)によるユニット製作と同社への独占的な供給、積極的な提案活動を経て、外販へと移行しつつ、カーテンウォール一体型のユニット開発なども進めていくという。