(独)物質・材料研究機構は、同機構の元素戦略センターの原田幸明センター長らが、携帯電話等の使用済電子製品などから得られる、希少金属を多く含む都市鉱石から、コバルトと金を回収することに成功したと発表した。今回、都市鉱石からコバルトを回収するための武器となったのは“修飾HOM”と呼ばれるメソポーラス酸化物。HOMとは、高感度の水質センサー用材料として開発した高秩序メソポーラスシリカであり、修飾HOMとは、HOMの内壁面に高密度で官能基を修飾したもの。今回、そのセンサー用修飾HOMが希薄な溶液の中で、目的とする特定の元素を認識・捕獲できることに注目して、都市鉱石を酸で溶かした希薄でさまざまな元素が混在している溶液から、コバルトの回収に成功した。さらに残りの液から、単純な溶解・析出反応で金が回収できることを確認。これらは、ナノテクノロジーで注目を集めているメソポーラス物質の実用化への応用の尖兵となることが期待されるという。
情報源 |
(独)物質・材料研究機構 プレスリリース
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機関 | (独)物質・材料研究機構 |
分野 |
ごみ・リサイクル |
キーワード | リサイクル | 希少金属 | レアメタル | 物質・材料研究機構 | 都市鉱石 | ナノテクノロジー | コバルト | 金 | HOM | メソポーラス |
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