アメリカの科学者チームは、クリプトン(Kr)の放射性同位体を用いた新しい測定法により、12万年前の南極の氷標本の年代確認に成功した。炭素を使う放射性同位体年代測定法は氷床コアには使えなかったが、Krは化学的に極めて安定し、半減期が約23万年と長い希ガスで、氷の年代測定が可能である。放射性同位体Kr81の大気中濃度が極めて低いために測定が難しかったが、2011年に、非常に感度の高い原子計数器が開発された。研究チームは、これを使って南極テイラー氷河で採取した氷標本のKr年代測定を実施し、12万年前のものと判定。これを、年代のはっきりしている同時期の氷床コアの大気中メタン及び酸素の測定結果と比較して正確性を確認した。この測定法により、古い氷の年代確認が可能になり、地球気候をさかのぼって再現できるようになるという。また、約80万年前に氷河期の周期が4万年から10万年へと変化(中期更新世遷移)した原因が、大気中のCO2濃度の変化だとする仮説の検証にもつながるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 アメリカ国立科学財団(NSF) プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | アメリカの科学者チーム、クリプトンを用いた新しい測定法により12万年前の南極氷の年代測定に成功 |
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日付1 |
刊行日: 2014/04/21 |
要約 | アメリカの科学者チームは、クリプトン(Kr)の放射性同位体を用いた新しい測定法により、12万年前の南極の氷標本の年代確認に成功した。炭素を使う放射性同位体年代測定法は氷床コアには使えなかったが、Krは化学的に極めて安定し、半減期が約23万年と長い希ガスで、氷の年代測定が可能である。放射性同位体Kr81の大気中濃度が極めて低いために測定が難しかったが、2011年に、非常に感度の高い原子計数器が開発された。研究チームは、これを使って南極テイラー氷河で採取した氷標本のKr年代測定を実施し、12万年前のものと判定。これを、年代のはっきりしている同時期の氷床コアの大気中メタン及び酸素の測定結果と比較して正確性を確認した。この測定法により、古い氷の年代確認が可能になり、地球気候をさかのぼって再現できるようになるという。また、約80万年前に氷河期の周期が4万年から10万年へと変化(中期更新世遷移)した原因が、大気中のCO2濃度の変化だとする仮説の検証にもつながるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】アメリカ国立科学財団(NSF) 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】アメリカ国立科学財団(NSF) 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:海外ニュース |
場所 | 北米:アメリカ |
キーワード | アメリカ国立科学財団、NSF、南極、氷河、氷床、気候、測定、クリプトン |
言語1 | 英語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 80255 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 海外ニュース |
日付 | 2014/04/30 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
海外ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/fnews/detail.php?i=13395 |
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