理化学研究所は、CO2などの入手容易な原料から、新奇な構造を持つ「リチウムホウ素化合物」を簡便に合成する手法を開発したと発表した。有機合成化学の観点から見ると、CO2は入手が比較的容易で、再生可能な炭素資源である。また、ホウ素化合物は、リチウムイオン電池の電解質として広く利用されているが、現状では多段階反応を用いて得なければならない。今回の研究では、銅触媒を用いて、CO2、ホウ素化合物、アルデヒド類、リチウムアルコキシドといった複数の原料から、1段階でさまざまな官能基を持つリチウムホウ素化合物を合成できることが明らかとなった。従来のリチウムイオン電池では、電解質を環状カーボネートなどの有機溶媒に溶かし利用しているが、今回の合成法で得られる化合物は、ホウ素原子が環状カーボネートに組み込まれた構造をなしているため、溶媒を必要としない、新しいリチウムイオン電池の電解質材料の開発への展開などが期待されている。
情報源 |
【オンライン情報源1】 理化学研究所 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 理研、CO2を利用したリチウムホウ素化合物の新たな合成法を開発 |
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日付1 |
刊行日: 2016/04/13 |
要約 | 理化学研究所は、CO2などの入手容易な原料から、新奇な構造を持つ「リチウムホウ素化合物」を簡便に合成する手法を開発したと発表した。有機合成化学の観点から見ると、CO2は入手が比較的容易で、再生可能な炭素資源である。また、ホウ素化合物は、リチウムイオン電池の電解質として広く利用されているが、現状では多段階反応を用いて得なければならない。今回の研究では、銅触媒を用いて、CO2、ホウ素化合物、アルデヒド類、リチウムアルコキシドといった複数の原料から、1段階でさまざまな官能基を持つリチウムホウ素化合物を合成できることが明らかとなった。従来のリチウムイオン電池では、電解質を環状カーボネートなどの有機溶媒に溶かし利用しているが、今回の合成法で得られる化合物は、ホウ素原子が環状カーボネートに組み込まれた構造をなしているため、溶媒を必要としない、新しいリチウムイオン電池の電解質材料の開発への展開などが期待されている。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】理化学研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】理化学研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | リチウムイオン電池、理化学研究所、電解質、リチウム、ホウ素、合成法 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 89540 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2016/04/14 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=18612 |
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