横浜市立大学は、ハーブの1種であるフェンネルの種から新しい炭素系ナノ材料(炭素量子ドット/CQD)を合成したと発表した。CQDは直径2-10 nmの特殊な半導体のことで、サイズや形状に依存した蛍光を示し、LED、太陽電池、照明、ディスプレイなどの材料として期待されている。一方で、同様な性質をもつ従来の金属量子ドットは製造コストや煩雑な製造プロセス、有害元素を使用することから環境や人体への影響について懸念があった。同大学が合成したCQDは、1)均一なサイズ(4nm)、2)高い結晶性、3)紫外線照射化において420nmの強い青色発光、4) 耐褪色性が示された。さらに、簡易な合成プロセスが特徴であり、フェンネルの種を加熱分解(500℃・3時間)することで合成できる。今回の研究成果は、身近にある植物由来の原料から簡単にCQDを得られたことであり、今後、青色LEDなどの電子デバイスの作製やバイオイメージングなどへの応用展開が期待されるという。
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機関 | 横浜市立大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 太陽電池 | LED | 植物由来 | 横浜市立大学 | ディスプレイ | フェンネル | 炭素系ナノ材料 | 炭素量子ドット | CQD | バイオイメージング |
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