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 千葉大など、「陸域CO2収支量」推定手法間のばらつきを解消

発表日:2019.12.12


  千葉大学を中心とする国際共同研究グループは、「陸域CO2収支量」推定手法間のばらつきを大きく軽減させることに成功し、「IPCC第5次評価報告書(2013年)」当時に比べて推定値の正確性向上が図られたと発表した。人間社会の活動により大気中に放出されたCO2のうち数割が陸域の生態系に吸収されており、大気・地上・衛星などの観測データに基づく手法や数値モデルを用いて、大気と陸域のCO2の放出と吸収の出入りの総和である「陸域CO2収支量」の推定が試みられている。しかし、観測手法と数値モデル、あるいは数値モデルの間には推定値のばらつきが見られるため、現存する推定手法間の差の解消が課題となっていた。同研究グループは、国内外の大学・研究機関から複数の手法による推計データの提供を受け、それらを集計、解析することで、陸域CO2収支量の「定義の違い」によって、推計値のばらつきが生じたことを突き止めた。また、定義の統一などを行い、各手法の推定値(全球・半球スケール)を高い精度で一致させることに成功したという。

情報源 千葉大学 ニュース(PDF) 
国立環境研究所 報道発表
機関 千葉大学 海洋研究開発機構 国立環境研究所 気象庁気象研究所 
分野 地球環境
キーワード CO2 | 生態系 | 陸域 | 千葉大学 | IPCC第5次評価報告書 | 観測データ | 陸域CO2収支量 | 推定値 | 観測手法 | ばらつき
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