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 大阪工大、昆虫の生態を模した「水中接着技術」を開発

発表日:2020.02.28


  大阪工業大学は、昆虫の生態を模した「水中接着技術」を開発した。これまで、1度くっついたら剥がれない接着剤が求められていたが、現在では再利用性も重要視されている。今回、同研究グループは、テントウムシやハムシが足の裏に空気の泡をつけ、これを接着剤として利用し水中で植物の表面などを歩行することに着目した。これら昆虫の生態を模し、空気の泡の表面に非常に小さな固体粒子を吸着させて作製したカプセルを用いて、水中で2枚の板を接着させたところ、接着剤としての働きを持つことが明らかになった。また、目的の場所、希望するタイミングで接着できることが可能であることが確認されている。この技術は空気を使っているため、くっつけて、はがし、再度くっつけるという繰り返しの接着も実現可能なため水中歩行の様な移動機構への応用も期待され、有害な化学物質を使わない、環境にやさしい接着技術であるという。

情報源 大阪工業大学 プレスリリース(pdf)
機関 大阪工業大学
分野 環境総合
キーワード 接着剤 | 昆虫 | テントウムシ | 生態 | バイオミメティクス | 大阪工業大学 | 水中接着技術 | ハムシ | 水中歩行 | 移動機構
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