川崎重工業(株)は、日豪における水素サプライチェーン実証事業のうち「液化水素運搬船(パイロット船)」の運航実証試験の準備状況などを紹介した。同社は、2016年に岩谷産業(株)、シェルジャパン(株)および電源開発(株)と「技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構」を結成し、液化天然ガス(LNG)インフラに関する知見や実績を活かした水素の製造(液化)、輸送・貯蔵などを進めている。現在、豪州で製造された褐炭由来の液化水素を日本の荷役基地に輸送するパイロット実証において、日本側(NEDO)が担当するパイロット船の整備に注力しており、同社播磨工場において液化水素タンクの制作を進めていた。今回、真空断熱二重殻構造で、内槽の支持部にガラス繊維強化プラスチックを採用し強度を確保した「液化水素タンク(容量:1,250 m3)」を2019年12月に進水したパイロット船本体に搭載した。今後、日本近海での運航試験を経て、2020年度中に日豪間の海上輸送実証試験に投入するという。
情報源 |
川崎重工業(株) プレスリリース一覧
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機関 | 川崎重工業(株) 技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 水素 | 川崎重工業 | オーストラリア | 水素サプライチェーン | 水素液化 | ガラス繊維強化プラスチック | 液化水素運搬船 | 技術研究組合CO2フリー水素サプライチェーン推進機構 | 真空断熱二重殻構造 | 液化水素タンク |
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