(独)理化学研究所は、ラン藻の遺伝子を改変し、代謝能力や光応答反応を変化させることに成功したと発表した。ラン藻は植物と似た光合成を行い、光エネルギーとCO2を使い、バイオプラスチックや糖、アミノ酸、色素などの有用物質を作ることができる。ラン藻の光合成メカニズムを分子レベルで理解できれば、将来的に光とCO2を使ったものづくりにつながると期待されている。研究グループでは、ラン藻種に保存されている情報を伝達するタンパク質「Hik8」の量を増加させたHik8過剰発現株を作製。その細胞内代謝産物を測定したところ、炭素の貯蔵源であるグリコーゲンが大きく減少することや、光の条件に応じて7種類のアミノ酸が増加することが分かった。さらに、代謝の制御に重要なタンパク質「SigE」の量を測定した結果、Hik8によって、暗条件下でもタンパク質や転写産物の分解が抑制されるなど、光応答性が変化することが明らかになった。今後、ラン藻の分子メカニズムの理解が深まることで、アミノ酸や糖などの効率的な生産につながると期待できるという。
情報源 |
【オンライン情報源1】 (独)理化学研究所 プレスリリース |
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配布形式1 |
【交換形式名称】HTML 【版】不明 |
タイトル | 理研、ラン藻の代謝能力や光応答反応を変化させることに成功 |
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日付1 |
刊行日: 2014/11/25 |
要約 | (独)理化学研究所は、ラン藻の遺伝子を改変し、代謝能力や光応答反応を変化させることに成功したと発表した。ラン藻は植物と似た光合成を行い、光エネルギーとCO2を使い、バイオプラスチックや糖、アミノ酸、色素などの有用物質を作ることができる。ラン藻の光合成メカニズムを分子レベルで理解できれば、将来的に光とCO2を使ったものづくりにつながると期待されている。研究グループでは、ラン藻種に保存されている情報を伝達するタンパク質「Hik8」の量を増加させたHik8過剰発現株を作製。その細胞内代謝産物を測定したところ、炭素の貯蔵源であるグリコーゲンが大きく減少することや、光の条件に応じて7種類のアミノ酸が増加することが分かった。さらに、代謝の制御に重要なタンパク質「SigE」の量を測定した結果、Hik8によって、暗条件下でもタンパク質や転写産物の分解が抑制されるなど、光応答性が変化することが明らかになった。今後、ラン藻の分子メカニズムの理解が深まることで、アミノ酸や糖などの効率的な生産につながると期待できるという。 |
目的 | ニュースリリース等の配信 |
状態 | 完成 |
問合せ先(識別情報)1 |
【組織名】(独)理化学研究所 【役職名】 【個人名】 【電話番号】 【FAX番号】 【住所】 【E-mail】 【オンライン情報源】(独)理化学研究所 【案内時間】 【問合せのための手引き】 【役割】情報資源提供者 |
分野 | 地球環境 |
種別 | ニュース・イベント:ニュース:国内ニュース |
場所 | アジア:日本 |
キーワード | 光応答、理化学研究所、遺伝子、バイオプラスチック、代謝、タンパク質、アミノ酸、ラン藻、SigE、Hik8 |
言語1 | 日本語 |
文字集合1 | utf8 |
主題分類 | 環境 |
ファイル識別子 | 82722 |
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言語 | 日本語 |
文字集合 | |
親識別子 | |
階層レベル | 非地理データ集合 |
階層レベル名 | 国内ニュース |
日付 | 2014/11/26 |
メタデータ標準の名称 | JMP |
メタデータ標準の版 | 2.0 |
国内ニュース | https://tenbou.nies.go.jp/news/jnews/detail.php?i=14946 |
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