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 国連国際防災戦略事務局、年平均気温が過去最高となった2015年の災害による人的損害を分析

発表日:2016.02.11


  国連国際防災戦略事務局(UNISDR)は、年平均気温が史上最高となった2015年の災害で発生した損害の分析結果を報告した。それによると、災害件数346件、死者2万2773人、被害人口9860万人、被害額665億ドルで、気象・気候が関係する災害が自然災害の92%を占めたという。最も被害が大きかったのは干ばつで、10年間の平均の2倍以上の32件を数え、5050万人が被害を受けた。次いで洪水が152件、被害人口は2750万人だった。分析の結果、災害リスクの低減には温室効果ガスの削減と気候変動への適応が重要なことが明らかになったという。特にアジア太平洋地域では、海面と海面温度の上昇に起因する90件もの嵐が報告されたが、各国災害管理当局の早期の警報発令や迅速な避難が有効で、死者数は低く抑えられた。一方、熱波などの極端な気温の問題は、被害が大きかったにもかかわらず過小評価されており、適正な推計方法が必要だという。国別では、2015年の災害数が多かったのは中国で26件、以下アメリカ、インド、フィリピン、インドネシアの順だった。

情報源 国際連合(UN) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際連合(UN)
分野 地球環境
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | 気温 | 災害 | 干ばつ | 洪水 | 災害リスク | 国際連合
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