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 デンマーク環境・食糧省、船舶解体による汚染を防ぐ国内規則作りへ着手

発表日:2016.09.14


  デンマーク環境・食糧省は、船舶解体による有害廃棄物汚染から地球規模で人間と環境を守るため、国内の規則作りに着手すると報告した。現在、世界で年間約1000隻の商船が解体され、鉄鋼などの有価物が再利用されている。しかし廃船の大半は、環境や労働条件の規制が欧州ほど整備されていないインドやバングラデシュなどで解体されているという。船舶には健康や環境に悪影響のある有害廃棄物が含まれることが多く、廃船解体の最大70%が途上国で実施される現状では、こうした国々での海岸汚染や労働者の劣悪な作業環境が懸念される。2009年には、船舶の適切な解体と再利用を確保し、有害化学物質による健康被害や環境汚染を防ぐための香港条約が国連国際海事機関で採択された。EUでは一部条項がすでに船舶リサイクル規則として法制化されているが、加盟国が少なく、まだ発効していない。デンマークは、安全な廃船解体を進めるには世界的な規制が必要との観点から香港条約の早期発効を求め、2017年春の条約加盟を目指して必要な国内規則の整備に取り組むとしている。

情報源 デンマーク環境・食糧省 プレスリリース
国・地域 デンマーク
機関 デンマーク環境・食糧省
分野 ごみ・リサイクル 健康・化学物質
キーワード 国際海事機関 | 船舶 | リサイクル | 環境汚染 | 健康被害 | 解体 | 有害廃棄物 | シップリサイクル条約 | 香港条約 | デンマーク環境・食糧省
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