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 アメリカ環境保護庁、ハイドロフルオロカーボンの使用と排出を削減する2つの規則改正を最終決定

発表日:2016.09.26


  アメリカ環境保護庁(EPA)は、ハイドロフルオロカーボン(HFC)の使用と排出を抑えるための2つの規則改正を最終決定した。HFCはオゾン層破壊物質の代替品として冷却装置や空調設備に広く使用されるが、CO2の数百から数千倍も強力な温室効果ガスでもある。1つ目の規則改正では、冷却・空調・消火剤用に、より安全性が高く気候に害のない代替物質のリストを拡充する一方、一部の代替物質については用途制限や使用停止を規定する。これにより、2025年に最大700万トンのCO2に相当するHFCの排出を回避できるという。2つ目の規則改正は、大型の空調設備や冷却器について、業界最高水準の冷媒漏出防止対策を義務づけ、定期的な漏出検査を実施するもので、これにより年間でCO2当量700万トン以上の冷媒の排出を回避できると試算されている。現在、オゾン層破壊物質に関するモントリオール議定書で、HFCの段階的廃止を求める改正交渉が進行している。EPAは、国内でHFC排出削減に取り組むとともに、議定書改正に向けて他国と協力していくとしている。

情報源 アメリカ環境保護庁(EPA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ環境保護庁(EPA)
分野 地球環境 大気環境
キーワード 温室効果ガス | アメリカ環境保護庁 | EPA | 排出削減 | HFC | モントリオール議定書 | 冷媒 | ハイドロフルオロカーボン | 代替物質
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