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 国連環境計画、環境に優しい冷却設備は温室効果ガスの排出削減とコスト節約につながると報告

発表日:2020.07.17


  国連環境計画(UNEP)と国際エネルギー機関(IEA)は、冷蔵庫やエアコンなどの冷凍・空調機器による温室効果ガス排出量と政策に関する統合報告書である「Cooling Emissions and Policy Synthesis Report」を公開し、国際的に協調しながらエネルギー効率を2倍に上げ、環境に優しい冷媒へ移行することで、今後40年間で2,100~4,600億トンの温室効果ガスの排出削減ができると報告した。世界では現在、推定36億台の冷凍・空調機器が使用されているが、気候変動に伴う気温上昇によりエアコンの需要は増加傾向にある。もし、必要とする全ての人に冷蔵庫とエアコンが提供されるとすれば、2050年までに機器台数は140億台まで増加することになる。IEAの試算によると、2050年までにエネルギー効率を2倍にすれば、2018年の中国とインドの全石炭火力発電の容量に相当するピーク電力1,300ギガワットを減らすことができる。同報告書は、モントリオール議定書のキガリ改正とこれらの冷凍・空調機器の改善を結びつけることで制度化できると提案した。

情報源 国連環境計画(UNEP)プレスリリース 「Cooling Emissions and Policy Synthesis Report」(PDF)
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 環境総合
キーワード 気候変動 | 温室効果ガス | 国際エネルギー機関 | エネルギー効率 | 国連環境計画 | モントリオール議定書 | 気温上昇 | キガリ改正 | 冷凍・空調機器 | Cooling Emissions and Policy Synthesis Report
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