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 欧州環境局、水資源の管理向上のため欧州水系網の地図レイヤーを公開

発表日:2012.07.18


  欧州環境局は、水供給への懸念が高まるなか、淡水資源に対する理解と管理向上を図るため、水に関する情報を地図上に重ね合わせて表示できるデータ(地図レイヤー)を整備した。これは、湖、ダム、取水地点、モニタリング地点、下水処理場等、水に関わるさまざまな対象物の位置と特性を地図上で重ねられるよう作成した包括的な水文情報データベースで、「EEA集水域・水系網」(ECRINS)と呼ばれる。EU、EEAの加盟国以外のデータも含まれ、ヨーロッパ大陸と中東全域の河川流域1000万平方キロメートルのうち70%の河川をカバーしているという。利用するにはGIS(地理情報システム)のソフトが必要だが、EU機関、各国水担当局をはじめ、科学者、企業、学生、環境NGO等、誰でも利用できる。ECRINSのレイヤーに、人口や農業等、他の情報レイヤーを重ね合わせれば、水資源への影響を示す詳細な図を作ることができる。湖の上流にどのくらいの人口があるか、灌漑に取水される水の量は何立方メートルか、といった様々な問いへの答えも期待できるという。

情報源 欧州環境局 プレスリリース 
国・地域 EU
機関 欧州環境局
分野 水・土壌環境
キーワード 水資源 | 流域管理 | GIS | データベース | 淡水 | 地図 | 欧州環境局 | ECRINS | 水系網 | 水文
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