国内ニュース


 東大、ペロブスカイト太陽電池モジュールの変換効率20%超を達成

発表日:2019.07.12


  東京大学は、ペロブスカイト太陽電池(PSC)モジュールの開発において、世界的に群を抜く性能(光エネルギー変換効率:20.7%)を達成したと発表した。近年PSCの実用化に向けた研究開発が活発化しており、さまざまな組成のPSCが試作され、セル単体(0.1 cm2以下)では結晶シリコン太陽電池に迫る変換効率(約24%)なども報告されていたが、モジュールの変換効率は18%台に止まっていた。同大学は、カリウムを添加したペロブスカイトがPSCのI-V特性を改善できることを見出し、既往研究の成果を活かしたPSCの開発に取り組んできた。今回、「カリウムドープペロブスカイト太陽電池」という独創的なPSCを作製し、セル単体で22.3%、モジュール(3直列、2.76 cm2)で20%を超える変換効率を実現した。PSCのさらなる高効率化を図るために必要な「大面積化」と、その際に生じる部分ごとの性能のバラつきが克服されたことで、PSCの実用化への道が開かれたという。

情報源 東京大学 研究成果(PDF)
機関 東京大学
分野 環境総合
キーワード 太陽電池 | 東京大学 | 実用化 | モジュール | ペロブスカイト太陽電池 | PSC | 光エネルギー変換効率 | 大面積化
関連ニュース

関連する環境技術