早稲田大学と東京大学は、電気自動車(EV)の充電時間帯をオークションの仕組みを用いて管理し、太陽光発電(PV)の効率的な運用を実現する手法を考案した。住宅用太陽光発電設備の普及と系統連系が進むなか、余剰電力を売電する流れ(逆潮流)が生じ、配電系統エリアの電力品質への悪影響が懸念されている。逆潮流についてはPVの出力抑制や、供給者側が配電線を増強するといった回避策の検討がなされているが、PVを最大限に活用しつつ、需要家側の便益にも配慮したエネルギーマネジメント手法(EMS)が希求されている。両大学は、日中の住宅ではEVの過半が未稼働(充電可能)であることに着目し、実環境を模した電力潮流シミュレーションや、需要家行動をモデル化した「セカンドプライス・シールドビッド・オークション」という考え方に基づく評価を実施した。PV出力抑制量と電力コストの大幅な削減効果が確認され、適切なPV自家消費量や、需要家の自主性・公平性の確保といった条件を実現し得る、協調性の高いEMS手法であることが示唆されたという。
情報源 |
早稲田大学 トピック
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機関 | 早稲田大学 東京大学 |
分野 |
環境総合 |
キーワード | 太陽光発電 | 電気自動車 | EV | 東京大学 | 早稲田大学 | 余剰電力 | エネルギーマネジメント | 住宅用太陽光発電設備 | 逆潮流 |
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