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 農研機構など、農業用水路における「シート状熱交換器」利用システムを実証

発表日:2020.01.15


  (国研)農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)とジオシステム(株)は、流水中に設置した「シート状熱交換器」の熱交換特性を実規模で検証し、農村地域における施工方法などを考案した。現在、農業用ハウスに導入されている「ヒートポンプ」は、空気中や土中での熱交換により、暖房・冷房などを行うものが多い。同研究グループは、全国各地に流速30 m/min以上の農業用水路がストックされていることを踏まえ、それらの「流水熱」利用を図るために、実規模の水理模型(幅1.6m、側壁高1.6m、長さ15m)において、ポリエチレン細管(φ6 mm)で構成された「シート状熱交換器(5.6 m×0.9 m)」の熱交換特性を評価した。流速条件や設置方法の違いによる検証を行った結果、冷房運転時を想定した流速10 m/minの試験において、シート状熱交換器を設置した場合に、土中設置の15倍に相当する効率でヒートポンプ熱源利用できることが分かったという。

情報源 農業・食品産業技術総合研究機構 プレスリリース
機関 農業・食品産業技術総合研究機構 ジオシステム(株)
分野 環境総合
キーワード ヒートポンプ | 農村 | 熱交換 | 農業用水路 | 農研機構 | ジオシステム | 流水 | シート状熱交換器 | 農業用ハウス | 流水熱
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