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 日本製紙、兼用性の高い学校給食牛乳用「紙パック」を開発

発表日:2020.06.23


  日本製紙(株)は、牛乳パッケージの主流となっているゲーブル(屋根)型容器の中でも、ストロー飲用を前提としていた小型タイプの容器に改善を加え、ストロー無しでの飲用が可能な紙パックを開発し、2020年9月から発売する。小型ゲーブル充填ラインを保有している場合、充填設備の新設は不要。同社は、紙の利用シーン拡大を意識した製品開発や提案活動を推進しており、外食産業等における脱プラスチックの解決策のひとつとして、2019年3月に紙製ストローを上市している。今回、ストローそのものを使わない紙容器の開発に視点を移し、年間約14億パックとされる学校給食用牛乳容器(同社調べ)にさまざまな工夫を施した。主な特長として、ゲーブル型形状の妻の下部を指の入れやすい構造としたこと、独自の罫線加工技術により注出口の傾斜調整機能を持たせたこと、ストロー孔は敢えて残し、学童の成長段階に応じた使用に配慮したことを挙げている。飲料メーカー等は既設の充填機を一部調整するだけで導入できる製品であり、包装ラインなどへの特別な対応を行わずにプラスチックストローの削減を実現できるという。

情報源 日本製紙グループ ニュースリリース
機関 日本製紙グループ
分野 環境総合
キーワード 紙パック | 飲料メーカー | 学校給食 | ストロー | プラスチックストロー | 牛乳パッケージ | 脱プラスチック | ゲーブル型
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