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 水とCO2から石油!?「人工石油」を活用した実証実験を大阪が支援

発表日:2023.01.10


  大阪府、大阪市、大阪商工会議所で構成する「実証事業推進チーム大阪(以下「推進チーム」)」は、サステイナブルエネルギー開発(株)が実施する人工石油(合成燃料)を活用した実証実験を支援すると発表した(実施期間:令和5年1月11日~1月17日)。同社は、大阪市が実証フィールドとして提供する花博記念公園鶴見緑地において、水と大気中のCO2等から生成する「合成燃料」による発電システムの構築に向けた実証実験を実施する。特殊な光触媒を用いて、水と大気中のCO2からラジカル水(化学反応を起こしやすい活性化水)を作り、ラジカル水に大気中のCO2と種油(軽油、重油、灯油など)を反応させ、種油と同じ組成である合成燃料を連続的に生成することができる。合成燃料は、大気中のCO2を炭素源として生成されるため、化石燃料と違ってカーボンニュートラルな燃料として期待さる。実証実験では、生成した合成燃料により発電機を稼働させ、電気自動車へ充電する。また、発電時の硫黄酸化物等の大気汚染物質の排出状況等を確認し、発電能力の安定性を検証することで、連続運転に対応できる機器の開発につなげるとしている。推進チームは、大阪における新たなビジネス創出など環境・エネルギー産業の振興をめざし、実証支援の取組を進めていくとしている。

情報源 大阪市 報道発表資料
機関 大阪府 大阪市 大阪商工会議所
分野 環境総合
キーワード 光触媒 | 大阪府 | カーボンニュートラル | 合成燃料 | 大阪市 | 人工光合成 | 大阪商工会議所 | 実証事業推進チーム大阪 | サステイナブルエネルギー開発 | ラジカル水
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