[報文]九州・山口地域における有害大気汚染物質濃度の経年変化への越境大気汚染の影響

九州・山口地域における有害大気汚染物質について,越境移流の影響を把握することを目的に解析を行った。その結果,越境移流の影響を受けた高濃度日事例は出現するものの,Ox,酸性雨のように越境移流の影響が経年的に増加し,懸念される状況となっているわけではないものと結論づけられた。ただし,1,2-ジクロロエタンについてのみは,経年的に増加傾向にある可能性も見られたが,全国的な経年変化の挙動でも同様の傾向が見られることから現時点で越境移流の影響と結論づけることはできなかった。現状では指針値を大幅に下回っており健康的影響のあるレベルではないが,高濃度日事例解析から,越境移流の頻度が他の物質よりも高いと考えられることから,今後のモニタリングにおいて,その挙動には注意すべきである。

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