三菱重工など、SOx規制対応の舶用排ガス洗浄システムを開発
発表日:2017.06.01
三菱重工業(株)と三菱日立パワーシステムズ(株)は、船舶搭載機関の排ガスからSOx(硫黄酸化物)を効率的に除去する排ガス洗浄システムを共同で開発したと発表した。同システムは、浄化に海水を使い、排ガスに海水を直接散布して洗浄する湿式、オープンループ式の装置。2020年には、日本国内を含め、全世界の舶用ディーゼル機関のSOx排出規制が最終段階に入るが、1)安価なC重油を使った際の排ガスを高価な低硫黄燃料を使った際のレベルまで浄化できること、2)海水中のアルカリ成分を有効に活用できるため、薬剤や追加的な処理が不要であること、3)方形スクラバータワーの縦・横比を比較的自由に設定できるため、既存の円筒形スクラバーに比べて容積効率が高く、船舶に求められる省スペース性に優れていることなど、多くの利点を有する製品であるという。
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