環境省、(仮称)えりも町風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を公表
発表日:2019.09.19
環境省は、(仮称)えりも町風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見を、経済産業大臣に提出したと発表した。同事業は、JR東日本エネルギー開発(株)が、北海道幌泉郡えりも町において、最大で総出力500,000kWの風力発電所を設置するもの。環境大臣意見では、1)鳥類への重大な影響を回避するため、専門家等からの助言を踏まえた適切な調査、予測及び評価を行い、その結果を踏まえた環境保全措置を講ずること。特に、シマフクロウについては、当該地域における鳥類の生息状況に精通した専門家の助言を踏まえつつ、繁殖状況等の調査を実施し、シマフクロウの生息への影響が想定される範囲を対象事業実施区域から除外すること、2)河川やコンブ場等が存在していることから、風力発電設備等の配置等の検討に当たっては、河川等からの距離の確保に努めるとともに、工事の土工量抑制や仮設沈砂池の設置等により水環境及び水生生物への影響を回避又は極力低減すること、3)現地調査により眺望の特性、利用状況等を把握した上で景観に係る客観的な予測及び評価を行い、その結果を踏まえ重要な眺望景観への影響を回避又は極力低減すること等を求めている。