環境省、鳴瀬川水系鳴瀬川総合開発事業に係る環境影響評価書に対する環境大臣助言を提出
発表日:2020.02.13
環境省は、「鳴瀬川水系鳴瀬川総合開発事業環境影響評価書」について、令和2年2月13日付けで国土交通大臣に対し環境大臣意見を提出した。同事業は、国土交通省東北地方整備局が、宮城県加美郡加美町において、鳴瀬川流域の洪水調節、流水の正常な機能の維持、かんがい用水の補給及び発電を目的に、筒砂子ダムを新築し、併せて既設の漆沢ダムの容量再編を行うもの。今回の環境大臣助言では、1)クマタカ及びサシバの繁殖への影響を可能な限り低減するため、事業実施による営巣中心域及び高利用域の減少や分断を極力回避するとともに、営巣中心域及び高利用域で工事を実施する場合には、営巣期における工事は極力避けること、2)工事の実施前、工事中及び供用後において、魚類、底生動物、河川の植生等の動植物の生息・生育状況等を適切に監視し、動植物の生息・生育環境への重大な影響が確認された場合には、専門家等の助言を踏まえ、適切な環境保全措置を講ずること等を求めている。