環境省は、平成24年版環境統計集を発行した。同統計集は、環境の状況や、環境への負荷、環境問題に対して講じた施策に関するデータを幅広い視点で集約することで、環境についての理解や、効果的な環境保全対策に資することを目的とするもの。各統計データを、環境問題を構成する「人間活動」、「負荷」、「状態」、「対策」というサイクルで捉え、「人間活動」及び「負荷」をD指標（driving force）、「状態」をS指標（state）、「対策」をR指標（response）に分け、この3分類のデータを掲載している。今回の平成24年版では、巻頭において、OECDで策定した「グリーン成長に向けて」を参考に、1）資源生産性・資源の生産・消費、2）環境負荷物質の排出状況、3）自然資源（ストック）の状況、4）環境分野における経済の状況、5）生活の質と環境側面、の5つのグループに分けた上で、我が国の環境と経済の状況に関するグラフを作成し、解説を行っている。また、掲載する統計表の数も平成23年版より増加させた。