欧州環境庁、都市の河川や湖沼の水管理戦略を分析

発表日:2016.10.25

欧州環境庁(EEA)は、欧州の都市計画当局が地元の河川・湖沼の状況改善のために講じてきた戦略と施策を、社会的・環境的に回復力ある都市計画手法の有益な事例になるとして、新たな報告書「欧州都市の河川と湖沼:過去と未来の課題」で分析した。ブカレスト、ライプツィヒ、マドリードなど欧州の17都市を研究対象に選び、飲用水の利用可能性、洪水管理、生活環境の質(QOL)など都市の河川・湖沼で対処すべき主な問題を考察している。欧州都市の発展に重要な役割を果たしてきた河川・湖沼は、多くが都市化とともに運河に利用され、あるいは埋め立てられ、さらに産業化で汚水・有害物質等の廃棄場となり、流路の変更等で洪水リスクも増大した。しかし、この30年間の廃水処理の改善、産業活動の低減により、都市の河川・湖沼の水質は改善し、現在ではQOLの向上と維持に大きな役割を果たすようになってきた。報告書は、河川・湖沼の再生は、洪水を抑制し生態学的機能を向上させる一方、休養の場を提供するなど都市部のQOLを高める必要も強調する。気候変動の影響を軽減させる効果もあり、欧州の水指令の適切な実施を求めている。

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