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 アメリカ海洋大気庁、2017年の大西洋ハリケーンは平年以上になると予測

発表日:2017.05.25


  アメリカ海洋大気庁(NOAA)の気候予測センターは、2017年の大西洋のハリケーンの活動は平年以上になるとの予測を発表した。6月1日から11月30日までのハリケーンシーズン中のハリケーンの活動は、45%の確率で平年以上、35%の確率でほぼ平年並み、20%の確率で平年以下になるという。また、70%の確率で5~9個のハリケーンが発生すると見込まれる。同センターの季節性ハリケーン主任予報官ジェリー・ベル氏によれば、こうした予測の根拠になっているのは、1)エルニーニョ現象が弱い、または見られない、2)熱帯大西洋とカリブ海において、海面温度がほぼ平年並みか平年以上であり、風速や風向きが急変するウィンドシアーが平年並みまたは平年より弱い、という見通しである。エルニーニョやウィンドシアーが強い場合には大西洋ハリケーンの発達が抑えられるが、これらの現象が弱いとみられるため、ハリケーンの活動は活発になることが予測される。また、海面温度が高めの場合、ハリケーンは発達しやすい傾向がある。次回の最新予測は8月初旬に発表される予定。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード NOAA | アメリカ海洋大気庁 | 気候予測 | ハリケーン | 海面温度 | エルニーニョ現象 | 観測 | 大西洋 | ウィンドシアー
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