国連の海洋酸素ネットワークの科学者ら、海水の酸素濃度が低下していると報告

発表日:2018.01.04

国連の海洋酸素ネットワークの科学者らは、海水の酸素濃度が低下しており、海洋生物やそれに依存する人間活動が脅威に晒されていると報告した。過去50年で外洋の無酸素水域は4倍以上、沿岸部では低酸素水域が1950年以降10倍以上増加しており、地球温暖化と共に今後も酸素濃度が低下し続けると予想される。外洋では酸素濃度低下の主な原因は気候変動で、表層水の温度が上昇すると酸素が海中に届きにくくなり、海洋全体が温暖化すると酸素含有量も減る。沿岸水では陸地からの栄養塩流出が藻類ブルームを引き起こし、藻類が死亡・分解時に酸素を消費することが酸素濃度低下の原因となっている。わずかな酸素濃度の低下でも海洋生物の成長や繁殖が抑えられ、病気や死に至る可能性があり、酸素濃度の低下によって魚類が減少または生息地を移動すると漁業への打撃が予想される。科学者らは、酸素濃度の低下を止めるには、1)気候変動と栄養塩汚染の原因への対処、2)脆弱な海洋生物の保護、3)世界規模での酸素濃度低下の観測強化、が必要としている。

情報源 スミソニアン環境研究センター プレスリリース
国連気候変動枠組条約 プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 スミソニアン環境研究センター
分野 地球環境
水・土壌環境
キーワード 海洋生物/地球温暖化/気候変動/栄養塩/海水/酸素濃度/海洋酸性化/ブルーム/スミソニアン環境研究センター
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