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 欧州化学物質庁、製品添加のマイクロプラスチックは陸地や淡水環境に多く蓄積していると報告

発表日:2018.11.22


  欧州化学物質庁(ECHA)は、製品等に使われているマイクロプラスチックが、現在注目されている海洋環境中よりも陸地や淡水環境で多く蓄積される傾向にある、と報告した。ECHAによると、化粧品や洗剤、その他の家庭用品、塗料、農業用途などに添加されているマイクロプラスチックの多くが使用時に下水管に流れ込む。EUの廃水処理方法からすれば、通常はこうしたマイクロプラスチックが水域に直接出ていくことはないものの、多くの加盟国では肥料として農業用土に使われる下水汚泥に混じって蓄積される傾向にある。また、中には半減期が数千年と推定されるものもあるなど、マイクロプラスチックは非常に残存期間が長い可能性があり、土壌蓄積は大きな懸念材料だという。ECHAは、欧州委員会の要請を受け、意図的に添加されたマイクロプラスチックに対するEU全体の規制の必要性を検証している。2019年初頭にマイクロプラスチックに関する規制案のとりまとめを終え、内部の意見集約を経て2020年4月頃には欧州委員会に提出できる見通しである。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 ごみ・リサイクル 健康・化学物質 水・土壌環境
キーワード 下水汚泥 | 欧州委員会 | EU | 欧州化学物質庁 | 廃水処理 | 海洋環境 | 陸地 | マイクロプラスチック | 淡水環境
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