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 欧州環境庁、エネルギー消費増によってEUの再生可能エネルギー移行とエネルギー効率化が減速と報告

発表日:2018.11.26


  欧州環境庁(EEA)は、EUの気候及びエネルギー目標への進捗状況をまとめた「動向と予測2018」を発表した。再生可能エネルギーへの移行、エネルギー効率化、温室効果ガス排出削減の3目標へ向けての進捗はすべて減速した。原因はエネルギー消費の増加で、一次、最終ともに2010年以降初めて目標達成に必要な想定値を上回る増加を示した。特に運輸部門の増加が著しい。増加傾向の逆転と、追加及び新規の取組が必要である。2017年の最終エネルギー消費に占める再生可能エネルギーは17.4%で、2016年の17%からわずかの増加にとどまった。2017年の温室効果ガス排出量は2016年よりわずか(0.6%)であるが増加した。運輸部門の排出量はこの3年間増加を続け、再生可能エネルギーへの移行も停滞している。排出量は建物部門でも増加を続け、土地利用部門の吸収率は2000年以降の平均をわずかながら下回った。加盟国レベルでは、3目標すべて達成への道筋にあるのは9ヶ国で、2016年より6ヶ国減少した。3目標のいずれをとっても、達成へ向かう加盟国は減少している。

情報源 欧州環境庁(EEA) プレスリリース 報告書「欧州における動向と予測2018:欧州の気候及びエネルギー目標への進捗状況」
国・地域 EU
機関 欧州環境庁(EEA)
分野 環境総合
キーワード 再生可能エネルギー | 温室効果ガス | エネルギー | EU | エネルギー効率化 | 欧州環境庁 | 気候 | 運輸部門 | エネルギー消費
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