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 イギリス気象庁、2019年の大気中CO2濃度は過去最高になると予測

発表日:2019.01.25


  イギリス気象庁(MetOffice)は、2019年の大気中の平均CO2濃度が過去最高になると予測した。化石燃料の燃焼や森林伐採、セメント生産に起因するCO2排出量が増加し続ける中、生態系によるCO2吸収量が減少することなどが原因で、年間の濃度上昇幅としても過去最大級になりそうだという。同庁がハワイのマウナロア観測所のデータに基づいて予測を行った結果、2019年の大気中の平均CO2濃度は、過去最高となった2018年を2.75±0.58ppm上回り、411.3±0.6ppmに達するとみられる。また、月平均のCO2濃度は、5月に414.7±0.6ppmを記録し、9月には408.1±0.6ppmと底を打った後、再び上昇に転じると見込まれる。同庁によれば、大気中のCO2濃度は1958年から約30%上昇している。生態系によるCO2吸収量が熱帯太平洋の海面温度変化に関連した気候パターンの影響を受けて季節変動し、CO2濃度も上下するものの、前年比CO2濃度は毎年上昇しており、人為的な影響が見て取れるという。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice) プレスリリース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境 大気環境
キーワード CO2 | 生態系 | ハワイ | イギリス気象庁 | 熱帯太平洋 | 海面温度 | マウナロア観測所 | 気候パターン
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