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 欧州化学物質庁、EUの残留性有機汚染物質の特定と規制支援に着手

発表日:2019.07.15


  欧州化学物質庁(ECHA)は、2019年6月に改訂された残留性有機汚染物質(POPs)に関するEU規則に基づき、加盟国及び欧州委員会が新たな規制対象としてPOPsを特定する際の支援を開始した。科学、技術、行政面からの支援を行う。環境残留性と生物蓄積性が高く環境と健康にリスクをもたらすPOPsについては、EU規則によって、EU域内での生産、販売及び使用が禁止又は厳しく制限されている。PCBやDDT等28種のPOPsがすでに禁止又は制限されているが、有機フッ素化合物のペルフルオロオクタン酸(PFOA)及びその化合物やジコホール等すでにストックホルム条約の規制対象であるPOPsを含む5種について新たに規制が検討されている。ECHAはまた、欧州委員会のPOPsリスク対策を支援し、加盟国の使用、放出、保有等のPOPs関連データのとりまとめと公表の窓口となり、EU内の関係主体と第三国との情報交換の支援も行う。2020年には、POPsに関するデータをECHAの化学物質データベースに統合するとしている。

情報源 欧州化学物質庁(ECHA) プレスリリース 規制対象物質リスト 規制予定の物質リスト
国・地域 EU
機関 欧州化学物質庁(ECHA)
分野 地球環境 健康・化学物質 環境総合
キーワード 欧州委員会 | ストックホルム条約 | 欧州化学物質庁 | 残留性有機汚染物質 | 生物蓄積性 | 有機フッ素化合物 | 化学物質データベース | EU規則 | 環境残留性
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