フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)と、「消費・住居・生活環境連合(CLCV)」など国内の3つの消費者団体は、家庭での食品の無駄を削減する方法を探るプロジェクトを実施した。プロジェクトには243世帯が参加し、第1段階としてその現状を調べたところ、廃棄される食品の量は1人当たり年間約25.5kg、内容は主に残りもので86%、包装されたままの食品は14%あった。第2段階では無駄削減のための行動9項目(事前に献立を決める、買い物リストを作成しそれに従って購入する、購入前に食品の保存期限と量を確認する、適切な量を調理する・取り分ける、無駄を生まない調理法を用いる等)を各家庭に提示し、うち3つを選んで実行してもらった。その結果、食品の無駄は59%削減することができた。プロジェクト終了後3か月経過しても全参加者がその行動を継続しており、変化は持続的であることがわかった。また、依頼した行動は3つだったが、各家庭は実際には平均で7つの行動を実行していた。