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 国連報告書:世界は廃棄物の時代を超え、ゴミの資源化が必須

発表日:2024.02.28


  国連環境計画(UNEP)の報告書によれば、無秩序な廃棄や焼却が行われる地域では、廃棄物量が急増し、それに伴う汚染が急速に進むと予測されている。この傾向を食い止めるためには、環境負荷と経済成長のデカップリング、ゼロ廃棄と循環型経済への移行が急務となる。ナイロビでは、地方自治体の廃棄物が世代ごとに2/3増加し、そのコストがほぼ倍増する見込みであり、廃棄物を早急に削減することが、住みやすい未来を確保する唯一の手段である。世界全体で廃棄物管理が行き届かない場合、人間の健康、経済、環境に深刻な不利益がもたらされ、2050年までには年間6000億ドル以上の損害が生じると予測されている。「廃棄物の時代を超えて: ゴミの資源化」(UNEP Global Waste Management Outlook 2024、GWMO 2024)と題されたこの報告書は、廃棄物削減と管理により2050年までの年間純コストを2702億ドルに抑え、循環型経済モデルにより廃棄物発生と経済成長を切り離すことで、実際には年間1085億ドルの利益が期待できるとしている。

情報源 UNEP Press Release
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 ごみ・リサイクル
キーワード 循環型経済 | Circular Economy | Life cycle assessments | Sustainable societies | Waste Management | Zero waste | Waste generation | Economic growth
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