ドイツ連邦環境省は、ルール川水管理組合がザウアーラント州アルテナ町で導入する新たな生物学的排水処理施設の建設に助成する。新施設ではNeredaプロセスと呼ばれる汚水処理技術が採用され、排水浄化微生物は通常のフレーク構造を形成するのではなく、結合して小さな球状顆粒となる。それにより全ての生物学的浄化プロセスはリアクター内でほぼ同時に行うことが可能となる。二次沈殿タンクや可動器具が不要となるため、場所と経費を節約し、従来の方法と比較してエネルギーが30%節約される。最新の測定および制御技術、オンラインでの監視、リモートアクセスとソフトウェアベースのプロセス制御も導入し、将来的に施設の運用を常勤者なしのいわゆるサテライト施設として行うことが可能となる。この事業の主な目的は、国際的にも特に厳しいドイツの基準で、プロセスのパフォーマンスと安定性を実証することである。事業には環境イノベーションプログラムから約140万ユーロが助成される。新施設は2021年に運転が開始される予定となっている。