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 アメリカ海洋大気庁、南極上空のオゾンホールの観測結果を公表

発表日:2009.11.17


  南極のオゾンホールの大きさが、南半球が冬から春に向かう9月後半、2009年のピークに達したことが、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の衛星観測により明らかになった。オゾンホールの大きさは、北米大陸より多少小さめの2383万平方キロメートルに達し、1979年に衛星による観測が開始されて以降、10番目の大きさだったという。また、気球などを利用した地上からの観測によると、南極点ステーション上空に広がるオゾン層の濃度は、9月26日に一番薄くなった。大気中の鉛直柱中のオゾン濃度を示すドブソン濃度(DU)でみると、2009年の最低値は98DUで、1986年以降、7番目に小さい値となった。大気中のオゾン層は有害な紫外線から地球を守る役割を果たしているが、フロン類などにより破壊さたため、1990年代初頭から、国際条約により厳しく規制されている。大気中のフロン類は緩やかに減少しているものの、オゾンホールが回復するのは、2060年以降になると予測されている。

情報源 アメリカ海洋大気庁(NOAA) プレスリリース
国・地域 アメリカ
機関 アメリカ海洋大気庁(NOAA)
分野 地球環境
キーワード 人工衛星 | NOAA | フロン | 南極 | アメリカ海洋大気庁 | モントリオール議定書 | オゾンホール | 気球 | ウィーン条約
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