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 イギリス気象庁、メタン除去の利点を示す新しい研究を紹介

発表日:2021.09.27


  イギリス気象庁(MetOffice)は、メタン除去の利点を示すスタンフォード大学との共同研究を紹介した。メタンは2番目に大きい温室効果を持つガスで、現在の地球温暖化に0.5℃寄与していると言われている。メタンは、農業、廃棄物、化石燃料の使用など人間の幅広い活動から発生するが、同研究で使用したUKESM 1モデルは、メタンの発生源、フィードバック、および種々の相互作用を考慮しており、メタン除去の効果についてこれまでで最高の理解を得ることができる。同研究では、人為的に排出された約3年分のメタンを除去すると地表の気温が約0.21℃低下することに加え、メタンを除去することで地表のオゾン濃度が低下し、大気質の改善につながることが明らかとなった。人為的なメタン排出量の削減は、食糧生産と密接に関連しており困難であるが、それが重要であることは認識されている。この新しい研究は、大気からのメタン除去の利点を示す重要な証拠となり、さらなる研究の必要性を論じている。

情報源 イギリス気象庁(MetOffice)ニュース
国・地域 イギリス
機関 イギリス気象庁(MetOffice)
分野 地球環境 大気環境
キーワード メタン | 廃棄物 | 農業 | イギリス気象庁 | スタンフォード大学 | オゾン濃度 | 食糧生産 | メタン除去 | UKESM1モデル
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