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 国連環境計画、熱波による食糧安全保障・エネルギー危機への影響と対策を解説

発表日:2022.06.09


  国連環境計画(UNEP)は、致命的な熱波が発生し食糧とエネルギーの不足に拍車をかけているインドとパキスタンや、急速な都市化と経済成長により冷房需要が加速しているベトナムへの支援などについて解説した。世界第2位の小麦生産国であるインドは食糧不足に対処するため、小麦の輸出を禁止して世界の小麦価格を高騰させた。また、熱波による冷房用エネルギー需要の急増により広範囲な停電が発生し、エネルギー危機に対処するため、インドは100以上の炭鉱を再開すると発表した。UNEPはインドやベトナムで都市での植樹や冷房センターの設置など、持続可能で利用しやすく、気候にやさしい冷房への移行に導くプロジェクトを立ち上げた。気象学者は南アジアを襲っている熱波が世界の他の地域にも襲来するのは時間の問題であり、今後数か月のうちにフランスとイギリスでも熱波が発生すると予測している。エネルギー部門と同様に農業部門も、食糧の生産と消費の方法を変えることにより、気候変動を緩和するものに変えていく必要がある。

情報源 国連環境計画(UNEP) ニュース
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境 環境総合
キーワード エネルギー | ベトナム | インド | 国連環境計画 | 熱波 | エネルギー需要 | 食糧 | 植樹 | パキスタン | 冷房センター
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