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 国際エネルギー機関、2022年は世界の石炭消費量が過去最高の記録に並ぶと報告

発表日:2022.07.28


  国際エネルギー機関(IEA)は、世界の石炭消費量は2022年に増加し、約10年前の記録的な水準に戻る見込みであるとの報告書を発表した。現在の経済・市場動向に基づき、中国経済が下半期に回復すると仮定した場合、2022年の世界の石炭消費量は80億トンになると予測され、これにより2013年の年間記録に並ぶこととなる。2023年の石炭需要はさらに増加し、過去最高を更新する可能性が高い。世界の石炭需要の増加には、ロシアのウクライナ侵攻に伴う天然ガス価格の高騰により、多くの国でガスから石炭への転換が進んだことや、インドの経済成長が寄与している。中国とインドを合わせた石炭消費量は世界の他の地域の合計の2倍であり、中国だけで世界の需要の半分以上を占めている。石炭が依然として発電やさまざまな産業プロセスの主要燃料である多くの国にとって重要な意味を持つ一方、石炭はエネルギー関連のCO2排出の最大の原因であり、気候変動への懸念を高めている。

情報源 国際エネルギー機関(IEA) プレスリリース
国・地域 国際機関
機関 国際エネルギー機関(IEA)
分野 地球環境
キーワード 石炭 | 天然ガス | 中国 | インド | 国際エネルギー機関 | 経済動向 | 市場動向 | 中国経済 | 石炭消費量 | ウクライナ危機
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