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 京都議定書のクリーン開発メカニズムに基づく排出クレジット、10億トン(CO2換算)分を突破

発表日:2012.09.07


  気候変動枠組条約事務局は、京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)に基づく排出クレジット(認証排出削減量:CER)が着実に拡大し、CO2換算で10億トン分を突破したと発表した。CDMでは、途上国で実施する温室効果ガス排出削減プロジェクトに対し、CO2削減分1トンにつき1CERの排出クレジットが与えられ、京都議定書による削減義務を負う先進国がこれを自国の削減分として購入することができる。近年、CDM理事会は、プロジェクト評価の基準となる標準化ベースライン、将来の排出削減分を推定する「抑制需要」ガイドライン、一つの管理機構の下で多数のプロジェクトを実施する手続き(PoA)など、CDMの環境への貢献を確保し、事業例の少ない地域へと実施拡大するための措置をとってきた。これによって小規模CDMプロジェクトの魅力が高まり、効率のよい調理コンロ、太陽熱温水器、バイオガス発生装置などの小規模再生可能エネルギー機器の導入が進んだという。現在、CDMプロジェクトは世界75カ国で4500件以上が登録されている。

情報源 国連環境計画(UNEP) プレスリリース 国連気候変動枠組条約事務局(UNFCCC) プレスリリース(PDF)
国・地域 国際機関
機関 国連環境計画(UNEP)
分野 地球環境
キーワード CO2 | CDM | クリーン開発メカニズム | 京都議定書 | 国連環境計画 | UNEP | UNFCCC | クレジット | CER | 国連気候変動枠組条約
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