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月桂冠総合研究所、「スーパー麹菌」を活用したバイオエタノール生産技術を開発
発表日：2008.08.08
月桂冠総合研究所は、清酒醸造に用いる微生物のひとつである麹菌を固体培養し、セルロース分解酵素を大量生産させる技術を見出した。この「スーパー麹菌」の技術は、もみ殻や稲わら、廃木材などの非食用植物からバイオエタノールを生産する際の、植物原料の前処理技術として活用できる。従来、非食用植物からバイオエタノールを生産するには、セルロースが分解しやすいように、硫酸などの化学薬品、または高温高圧水による前処理が必要であり、省エネルギー化などの観点から課題となっていた。今回の技術は、こうした従来の前処理を代替することが可能であり、さらに同社が開発した「スーパー酵母」を作用させることで、直接エタノールを生産することも可能という。この研究は、（独）新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）による「バイオマスエネルギー高効率転換技術開発」の一環として、神戸大学、大阪大学と共同で取り組んでいるものである。
