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 日立造船、中国の汚水処理場で高速繊維ろ過技術の実証試験を開始

発表日:2014.12.09


  日立造船(株)は、中国・遼寧省撫順市の汚水処理場において、下水処理の高度処理化技術である高速繊維ろ過技術の実証試験を、瀋陽建築大学を通じて行うことを決定したと発表した。下水処理における「ろ過」は、処理された水を河川や海へ放流する前に、沈砂池や最初・最終沈殿池などの工程で取り除ききれなかった浮遊物(SS)の除去を行う最終工程であり、高度処理技術の1つ。現在、ろ過では砂ろ過技術が普及しているが、同社の高速繊維ろ過技術は、砂の代わりにポリエステル繊維を特殊加工した高性能ろ材を使用している。そのため、砂ろ過技術と比較してろ過速度が3倍~5倍となり、ろ過速度が速いためにろ過面積が小さくなることから、設置面積が少なくてすむなどのメリットがある。今回の実証試験は、同社の高速繊維ろ過技術が中国の下水処理施設でも十分な性能を発揮し、ろ過で一般的な砂ろ過技術と比較して優位性があることを確認するために行うもの。試験期間は、2014年11月から2015年5月の予定という。

情報源 日立造船(株) ニュースリリース
機関 日立造船(株)
分野 水・土壌環境
キーワード 下水処理 | 汚水処理 | 中国 | 実証試験 | ろ過 | 日立造船 | ポリエステル繊維
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