国内ニュース


 名古屋大など、地球温暖化に伴いスーパー台風の強度が増大と発表

発表日:2015.01.07


  名古屋大学は、気象庁気象研究所と協力して、地球温暖化に伴い、スーパー台風の強度が21世紀末までに顕著に増大することを予測したと発表した。スーパー台風とは、地表付近の最大平均風速が毎秒130ノット(67m)を超える熱帯低気圧のこと。地球温暖化に伴い熱帯低気圧が将来どのようになるのかは、防災と水資源の両方の観点から大きな問題である。特に日本を含む東アジア地域にとって、台風の将来変化は大きな関心事となっている。今回、地球温暖化が進行した21世紀後半の気候状態で、台風の最も強いクラスであるスーパー台風の強度がどの程度強いものになるのかについて、高解像度の数値シミュレーションを実施。その結果、将来気候における最も強いスーパー台風の最大強度は、風速毎秒85-90m、最低中心気圧860hPa程度に達することが示された。また、将来気候では、日本を含む中緯度帯まで、スーパー台風の強度を維持して台風が北上することが示された。この成果は、地球温暖化が進むと日本へのスーパー台風の上陸の可能性が高まることを示しているという。

情報源 名古屋大学 プレスリリース(PDF)
機関 名古屋大学 気象庁気象研究所
分野 地球環境
キーワード 地球温暖化 | シミュレーション | 予測 | 気候 | 名古屋大学 | 台風 | 気象庁気象研究所
関連ニュース

関連する環境技術