三井住友建設(株)は、水上設置型の太陽光発電用フロートシステムを開発したと発表した。水上における太陽光発電は、日射を遮るような障害物が少ないうえに、太陽光パネルの冷却効果が得られ陸上よりも高い発電量が期待できる。一方で、フロートシステムが水面を覆うことで藻の発生を抑制し水質改善効果も期待できる。今回開発したシステムは、太陽光パネルを装着するフロート、フロートを連結する連結板(ブリッジ)、フロートと連結板を固定する緊結バンドによって構成されたもの。フロート内部に発泡剤を充填することでフロートに損傷が生じた場合でも浸水を防ぎ、水没を回避する構造を採用している。また、太陽光パネルはフロート毎に一枚ずつ取り付ける設計で、多くのメーカーの製品が設置できる。同社では、水上での太陽光発電は、今後も各地で未利用となっている水面(ため池、貯水池、湖、ダム、工業用水池など)において、普及していくとしている。