環境省及び厚生労働省は、水道事業者等が小水力発電の導入を検討するに当たって、参考となる事項を整理するために、水道施設への小水力発電の導入ポテンシャル調査(厚生労働省連携事業)を実施し、その結果を公表した。同調査は、1)平成27年度に全国1,536の水道事業者等を対象としたアンケート調査(一次調査)、2)一次調査の結果に基づく導入ポテンシャルの整理・分析結果をとりまとめたもの。低コスト・高効率・コンパクト化に主眼をおいて開発された「管路用マイクロ水力発電システム」などの導入が期待できる、発電ポテンシャルの比較的高い箇所(全国563地点)では、発電出力の総量が約19,000kWに達するものと試算された。また、発電出力が20kW以上となる地点は全国で274地点であることが確認されたという。