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 JAMSTECなど、RCP8.5シナリオにおける近未来の降水量変化を予測

発表日:2019.01.11


  (国研)海洋研究開発機構(JAMSTEC)、気象庁気象研究所および北海道大学の研究グループは、近未来(2030~2050年頃)の降水量変化を予測した。今回発表した予測結果は、文部科学省地球観測技術等調査研究委託事業「気候変動適応技術社会実装プログラム(2015~2019年度)」の一環として、工業化以降の世界平均地上気温が2℃上昇した気候状態を対象とする多数の高解像度温暖化シミュレーションの実施を通じて導かれたもの。全球地球温暖化シミュレーション実験のデータ(水平格子間隔60km)に基づき、さらに解像度の高い(水平格子間隔20km)数値モデルを用いて、RCP8.5シナリオ(追加的な緩和努力を行わない場合に、21世紀末には4℃程度の気温上昇が生じる)を想定し、日本を含む中高緯度域の降水量を計算したところ、1)パリ協定に準拠した国際的な温暖化緩和・抑制に向けた取り組みが機能したとしても、近未来気候においては極端な降水(年最大日降水量)の強度は増大する可能性が高く、2)連続無降水日数の増大も示唆されたという。

情報源 海洋研究開発機構 プレスリリース
北海道大学 プレスリリース(PDF)
機関 海洋研究開発機構 気象庁気象研究所 北海道大学
分野 地球環境
キーワード 海洋研究開発機構 | 文部科学省 | 北海道大学 | 気象庁気象研究所 | パリ協定 | 気候変動適応技術社会実装プログラム | RCP8.5シナリオ | 追加的な緩和努力 | 年最大日降水量 | 連続無降水日数
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