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 名大など、全海洋を網羅した「富栄養化」評価ツールを公開

発表日:2021.10.25


  名古屋大学と(公財)環日本海環境協力センターは、地球規模での海洋の富栄養化オンライン評価ツール「Global Eutrophication Watch」を公開した。同ツールの開発にはGoogle LLCも参加しており、Googleが提供しているクラウドベースのビックデータ解析プラットフォームがベースシステムとなっている。人間活動や温暖化の影響による富栄養化(または貧栄養化)実態の啓発を重視し、ユーザーが衛星観測データに由来する指標値「表層のクロロフィルa濃度(CHL)」を判別できるように設計されている。デフォルトのデータセットはMODIS(中分解能撮像分光放射計)等を搭載した衛星の月別・観測データで、地形図(または航空写真)に6類型のCHL分布レイヤーを重ね合わせた地図が画面の中央に表示される(最大3km格子)。画面の左側メニューを操作すると、基準値、表示期間、データセットを変更できる。また、海洋上をクリックすると、画面右のカラムに月別のCHL変動がわかるチャートが表示される。当面は詳細調査の要否を判断する予備的な検討への活用を期待しているが、今後、日本の気候変動観測衛星「しきさい(GCOM-C)」の最新データを追加し、より狭域の解析が可能となるようバージョンアップしていくという。

情報源 名古屋大学 プレスリリース
Global Eutrophication Watch 公開先
機関 名古屋大学 (公財)環日本海環境協力センター
分野 地球環境
水・土壌環境
キーワード 富栄養化 | MODIS | Google | 貧栄養化 | GCOM-C | しきさい | 衛星観測データ | Global Eutrophication Watch | クロロフィルa濃度 | 気候変動観測衛星
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